FXに行き詰った人が覚醒するかもしれないブログ

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3年迷走した果てに勝てるようになった経験を基に、FXの正解を書き残します

ラインの抜けか反発かを見極める方法

 

今回のタイトルをどうするか迷ったのですが、今回解説する内容を極めるとラインの抜けか反発かの判断も出来るようになるのでこのタイトルにしました。

 

正しくは、波や流れの強さを認識する方法についてを解説します。この流れは強い!と言える形を知っていればどうなるか...?断言します。勝ちトレードがかなり増えます!

 

環境認識のほぼ全ては既に解説してきたので、今回の内容は知っていれば精度が上がる知識という事で読んでみて下さい。

 

波の強弱

早速ですが問題です。下図の2つの上昇波のうち、ラインを抜けやすい波はどちらだと思いますか?直感で構いません。

 

 

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正解は、1でした!

 

環境によってはどっちも抜けるかもしれませんが、今回は2つを比べた場合なので1の方が2より抜けやすい波です。

 

さてこの違いですが、波の勢いが明らかに違います。波の勢いが強いというのは短時間で上げた値幅が大きいという事を意味します。強い売りが入っても買いで押し返される可能性が高いです。

 

逆に波の勢いが弱いというのは時間をかけて上がる波です。強い売りが入ると崩れやすい動きでもあります。こういう波にはチャネルが引ける事も多いですね。

ラインだけでなく到達時の波を見る

このように波の勢いを知っておくとどのような波でラインに到達したのか?という点に注目するようになります。

 

急激な動きに対して反発を狙うのは抜けリスクが高いので、むしろ早めスキャで順張りの方が上手くいきやすいです。逆に波がゆったりなら反発を狙った方が良いです。

 

環境認識が前提なので全ての場合においてそうではないですが、環境認識と上手く合わせると、高勝率のトレードが出来るかと思います!

急激な動きでも反発を狙える時はある?

急激な動きが出た時は基本的には逆張りを考えない方が良いと解説しました。

 

ただ、流れ次第では逆張りした方が良い場合もあります。それは損切の決済としての買い(売り)を一気に巻き込んで動いた場合です。

 

一見すると短時間で急激に動いたように見えますが、ただ損切で伸びただけなので強い訳ではありません。

 

指標など中身の無い動きだったり、上位足のセオリーの範囲内に値動きが収まっているのであれば、短期足トレーダーの決済注文が集中しただけと考えます。

 

下図のような場面の時にはむしろ逆張りのチャンスです。

 

 

上昇の先から更に急上昇をした所です。売りの最後の損切を全て巻き込んだという意味もある上昇なので、これは強いとは考えません。

 

更に売り候補ラインが2本あり、買いポジを持ってて候補1で利確しようと考えてた人が一瞬で更に上の候補2まで上げた場合、次に何をするでしょうか...?

 

はい、利確の決済注文ですね。利確(売り)をするので次は急激に下げる可能性があります。このような時は順張りではなく、逆張りの方が優位があるのが分かります。

 

ただ何度も言いますが、基本的にこれ以外の急激な動きに対して衝動的な逆張りはNGのスタンスなので、注意しましょう。

V字とN字

ある程度FX勉強をしてきた方であれば、V字反発N波動は聞いたことがあると思います。

 

基本的にV字反発は逆張りのサイン、N波動はトレンドの押し目のようなイメージで語られることが多いかと思いますが、私もこの考え方はよく使います。

 

ただし、言葉の通りに覚えるだけではただの知識に過ぎないので、それぞれの違いを理解しておくとより一層精度の高い判断が出来ます。

V字の特徴

V字反発とは、下図のように上昇した分を同じ強さで下降で返してくる動きです。

 

 

ポイントとしては、上昇にかかった時間と下降にかかった時間が大体同じくらいという所ですね。

 

言い換えると上昇の力に対して下降の力もしっかり入っていると解釈する事が出来ます。V字が起こった所が売り場であれば、いよいよ下げの番となります。

 

律儀に反発時間を測定する必要は無いですが、見た目で尖がってたらV字でOKです。この原理を覚えれば応用もしやすくなります。

 

因みにこれと似たような動きのローソクがあります。前回解説しましたが、それは何か分かりますか?

 

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はい、正解は包み足でした。

 

 

上図を見るとハッとするのではないでしょうか。包み足は1本の陽線で上げた分を1本の陰線で返した動きなので、V字と同じ意味だと言う事が分かります。

 

だからこそ反転サインのローソクとして機能している訳ですね。このようにローソク足と値動きを関連して考えられると裁量の精度は上がると思います。

N字の特徴

V字反発は同じ値幅を同じくらいの時間で反発したからこそ、反発がしっかり出来ていると解釈できることが分かりました。

 

基本的には、短い時間で大きく動く波の方が強いと言えます。では下図のような動きの場合、上昇と下降どっちの方が強いと言えるでしょうか?理由も教えて下さい。

 

 

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正解は上昇の方が強いでした!上昇にかかった時間の方が早いからですね。

 

実はこれは、トレンド相場の押し目でよく見られるN波の特徴です。上図の場合、上昇の方が強いので、上に抜けやすいです。

 

 

これを繰り返すと、下図のようにトレンドが出来上がります。この時に上に伸びる波を推進波、下に戻す波を調整波といいます。

 

 

出来上がった波を見て推進波と調整波というのは簡単ですが、今解説したように波の強弱に注目すると、リアルタイムで推進波になる事が明確に予測できます。

 

これから来る波が推進波だと認識できていれば、現在値が先っぽでも自然と順張りで追従しようと思えます。分かっている事なので、勇気も要りません。

 

押し目買いに押し目無し」とも言うように、更なる押し目に期待する事もありません。ラインだけで考えていると、落ちもしない所でもずっと「落ちた所で買いたい」と思って見逃してしまいます。

 

逆に、調整波は伸びるのが遅いです。その上、大きな逆行を挟みながら進む可能性もある波なので、そういう波での先っぽ順張りは注意しましょう。

流れの強弱

波そのものの強さに関しては上記で説明した内容だけで十分です。あと必要なものは高値安値に注目した、流れとしての考え方です。

中期的な考え方

基本的に高値と安値が切り上がった場合は上昇が強いと考えて、切り下がった場合は下降が強いと考えます。

 

 

これは高値と安値が出来上がった後の解釈なので、中期的に相場を見る時に役に立ちます。有名なチャートパターンでアセトラとディセトラがそれぞれ上と下に抜けやすい理由でもあります。

 

トライアングルフォーメーションのパターン

 

引用元:FXチャートのフォーメーション分析。トライアングル...|ザイFX!

 

このように今まで出来た流れから今後がどうなるかを考えるのが中期的な流れを予測する考え方です。次のラインが効くかどうかを考える時に見る事が多いポイントです。

短期的な考え方

高値が切り上がったら上昇が強いとは言いましたが、実際に高値が切り上がった瞬間はどうするでしょうか?そのまま買い!でしょうか。

 

図で見てみると分かりやすいのですが、高値更新の瞬間に買いエントリーをしてみると結構上の方なので、高値掴みになりやすそうです。

 

 

高値更新というのは1つの目標に過ぎません。高値を更新した所で利確しようと考えているトレーダーが実際に多くいます。

 

すると、買いの決済(=売り)が入るので相場は一時的に下がりやすい状況になりますね。なので、高値更新で買いエントリーとは限りません。

 

 

実際に騙しの動きがあるのもそういう要素があるからです。中期的な考え方では高値安値の状況に応じて先の動きを予測しますが、短期的には別途で考える必要があります。

 

相場によってはそのまま伸びる事もあります。上位足のポイントでの転換だったり、レンジ相場で売りの損切が沢山巻き込めそうな時...etc です。

 

 

状況に応じて考える必要はありますが、とりあえず高値更新ですぐ飛びつくという、あるあるの負けパターンは防げるかと思います。

まとめ

相場の動きを予測する上でその優位性を測る手段として、波と流れに注目すればその強弱を決める事が出来る。

 

波の強弱は波の到達時間(=横軸)を考慮した考え方で、到達が早いほど強く、到達が遅いほど弱いと考えられる。

 

また、V字は下降波の強弱が釣り合った時に起こる現象であり、N波動はどちらか一方がより強い場合に起こる現象である。

 

流れの強弱は高値安値の切り上がりや切り下がりに注目する考え方で、中期的には切り上がりは上昇優位、切り下がりは下降優位と考えられる。

 

短期的には高値や安値の更新は1つの目標と捉えられるので、決済としての逆側への動きが生まれる場合がある。

 

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これまでで、基本編は終了です!環境認識は殆どこれまで書いた内容でやってます。実践で各々深めていく事が大事ですね。